山城屋（株式会社 真田）

以前から私はプライベートで Gmail を使用しており、Google の実力は肌で感じていました。

また、Google に勤めている友人がいて、Google Workspace についてもいろいろと聞いて興味を持っていたんです。

ある時、レンタルサーバーのトラブルでメールができなくなってしまい、丸一日業務が止まってしまうという事件がありました。普段から社内のサーバーがダウンすることはしばしばあったんですが、外部のサーバーまでダウンしたことで「もう嫌だ！」と。たまっていたストレスが爆発したようなかたちですね。早速、経営陣で話し合って Google Workspace を導入しようということになりました。

最初は 4 名ほどで Gmail を実験的に使ってみて、皆が慣れたところで、全社的に導入するという方法を取りました。Google はコンシューマー向けサービスが無料なので、気軽に試せるのがいいですよね。これはとても大きなメリットだと思いました。その上で世界的なブランドとしての安心感もあります。ですから、導入時に不安はまったくありませんでしたね。まれに「他のメールソフトに慣れていると Gmail に慣れるのに時間がかかる」という声も聞きますが、弊社の場合は新しいものでも使いやすければ OK 。もしも「うちは IT リテラシーが低いから……」と導入に二の足を踏んでいる企業があれば、それはまったく逆かもしれません。IT リテラシーが低い企業のほうが、先入観がない分、新しいシステムに慣れやすいという場合もあると思います。

もっともわかりやすい効用を挙げるなら、クラウドによって外出先でもメールチェックできるようになり、営業担当が 1 日にまわれる得意先が増えたことになるでしょうか。スケジュール管理に関しても、急な変更をリアルタイムで更新できるのでとても便利です。まさにデスクに縛られないワークスタイルが実現しました。営業以外でも、生産スケジュールや品質管理などの部門でもドキュメントを使って情報共有が簡単になりました。

もうひとつ弊社ならではの効用としては、会社紹介が楽になりました。新しい取引先には会社紹介の動画を見ていただくようにしているのですが、毎回 DVD を持っていかなくても、ノートパソコンや iPad があれば十分。Web にさえつながれば、国外でも問題ありません。

そして、これらすべてがとても簡単に使えるというのが弊社にとってはうれしい。IT に関する知識がない社員も「これは使いやすい」と言っているぐらいですから（笑）。あとは既存のMicrosoft® Word、Excel による情報データをすべて ドキュメント で管理すること。これができれば、さらにセールスは効率化するでしょうし、業務拡大を図れるはずです。

ここで挙げた変化は、業界によっては当たり前のことかもしれません。しかし、食品業界はまだまだ全体的に IT 化が遅れています。Google Workspace を導入することで、弊社が先んじられたことは、経営的な目線からいっても大きいと感じています。同様に、同業他社はまだ導入していないという企業には、とくにオススメですね。